サイトマップ

債務整理(全般)

みなし弁済とグレーゾーン金利の関係とは?

すでに撤廃されていますが,みなし弁済という制度は,グレーゾーン金利の発生に重大な影響を及ぼしました。ここでは,このみなし弁済とグレーゾーン金利の関係についてご説明いたします。

グレーゾーン金利の問題

クレサラ多重債務問題の最大の原因といってよいものは,いわゆるグレーゾーン金利と呼ばれるものでしょう。

このグレーゾーン金利とは,利息制限法の制限利率を超える利率ではあるけれども出資法の上限金利は超えない利率であるため,違法でありながら何らの処罰も受けない利率の利息のことをいいます。

つまり,このグレーゾーン金利の範囲内の利率の利息であれば,そのような高利であったとしても,出資法違反にならないために何らの処罰もなされず(現在では処罰または行政処分がなされます。),貸金業者も平然と利息制限法違反の利息を搾取し続けてきたのです。

>> グレーゾーン金利とは?

みなし弁済

とはいえ,仮に出資法に違反していないとしても,利息制限法に違反していれば,刑罰はないとしても,民事的な責任は負担することになります。

具体的にいうと,利息制限法の制限超過部分は,後に過払い金として返還請求がなされることがあるということです。

処罰されないとはいえ,結局は過払金返還をしなければならなくなるとすれば,貸金業者としても,グレーゾーン金利をとり続けることを躊躇しそうなものですが,そうはしませんでした。

それはなぜかといえば,貸金業規制法(現在の貸金業法)においてみなし弁済という制度があったからです。

すなわち,みなし弁済とは,一定の要件を満たす場合には,利息制限法の制限を超える利率の利息の支払いを有効な弁済があったものとしてみなす,という制度です。

このみなし弁済が適用されると,利息制限法違反の利息を受け取った場合でも,過払金として返還する必要が無くなります。

>> みなし弁済とは?

みなし弁済によるグレーゾーン金利の助長

前記のとおり,みなし弁済が適用されると,貸金業者は過払い金の返還をしなくてよいということになります。

ということは,出資法の上限金利を超えないものである限り,それが利息制限法の制限利率を超える利率の利息であったとしても,その高利の利息を受け取っても処罰を受けることもなければ,過払い金として返す必要もなくなるということです。

このみなし弁済制度があったからこそ,貸金業者は,グレーゾーン金利を是正することなく高利を搾取し続けてきたのです。

グレーゾーン金利の問題は利息制限法と出資法との不一致の問題ですから,厳密にいえば,みなし弁済と直接の関係はありません。

しかし,刑事責任も民事責任(過払金の返還責任)も負わなくてよいのであれば,貸金業者としては高利をとることに躊躇はなくなります。

グレーゾーン金利が横行していた背景には,利息制限法と出資法の規制の不一致だけではなく,このみなし弁済という制度も大きく関わっていたのです。

というよりむしろ,グレーゾーン金利を助長していたといってよいでしょう。

出資法の上限金利との不一致によって処罰はなされず,しかも,みなし弁済によって過払金返還も受けずに済むというわけで,両者があいまって,利息制限法違反の状態を許してしまっていたことが,グレーゾーン金利の問題を拡大させてしまった原因であったといえるでしょう。

なお,平成18年改正によって,出資法の上限金利は年20パーセントにまで引き下げられ,みなし弁済も廃止されたため,現在では,グレーゾーン金利の問題はほとんどなくなっています。

この記事がお役に立ちましたらシェアお願いいたします。

LSC綜合法律事務所のご案内

債務整理に強い弁護士をお探しの方がいらっしゃいましたら,債務整理のご相談実績2000件以上の実績がある,東京 多摩 立川の弁護士 LSC綜合法律事務所にご相談・ご依頼ください。

>> 弁護士による債務整理の無料相談

LSC綜合法律事務所

所在地:〒190-0022 東京都立川市錦町2丁目3-3 オリンピック錦町ビル2階
ご予約のお電話:042-512-8890

>>

代表弁護士 志賀 貴

日本弁護士連合会:登録番号35945(旧60期)
所属会:第一東京弁護士本部および多摩支部

>> 日弁連会員検索ページから確認できます。

アクセス

最寄駅:JR立川駅(南口)・多摩都市モノレール立川南駅から徒歩5~7分
駐車場:近隣にコインパーキングがあります。

>> LSC綜合法律事務所までのアクセス

弁護士による無料相談のご予約は 042-512-8890

このページの先頭へ