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過払い金返還請求

過払い金の消滅時効の起算点と利息の発生時期の関係とは?

過払金返還請求権の消滅時効の起算点となる「権利を行使することができる時」は取引終了時であると解されています(最一小判平成21年1月22日)。これと整合性をとるため,貸金業者側からは,過払金の利息も取引終了時から発生すると解すべきという主張がされていました。しかし,最二小判平成21年9月14日は,「権利を行使することができる時」は取引終了時であるとしつつも,過払金の利息は,個々の返済によって過払金が生じる時から発生すると判示しました。

ここでは,過払い金返還請求権の消滅時効の起算点と利息の発生時期と関係ついて,東京 多摩 立川の弁護士がご説明いたします。

過払金の消滅時効と過払金の利息

過払い金返還請求における大きな争点として,過払い金返還請求権の消滅時効過払い金の利息という問題があります。

過払い金の消滅時効の問題とは,過払金も返還を請求する権利(過払い金返還請求権)がいつ時効によって消滅してしまうのかという問題です。

過払金返還請求権が時効により消滅すると,それ以降,過払金の返還を請求することはできなくなります。

最一小判平成21年1月22日によると,過払金返還請求権の消滅時効の起算点である「権利を行使することができる時」とは「取引終了時」であると判断しています。

つまり,過払金返還請求権は,「権利を行使することができる時」=「取引終了時」から10年間で時効により消滅するということです。

※民法改正(令和2年4月1日施行)により,権利を行使することができる時から10年間だけでなく,権利を行使できることを知った時から5年間という期間が設けられ,いずれか早い方が消滅時効期間となるものとされました(民法166条1項)。

他方,過払い金の利息の問題とは,過払い金の元本だけでなく,さらにそれに利息を付けて返還を請求できるかどうかという問題です。

貸金業者が「悪意の受益者」に当たる場合には,その貸金業者に対して過払金の利息も一緒に請求できることになります。

>> 過払金(過払い金)とは?

消滅時効の起算点と利息の発生時期の整合性

過払い金返還請求権の消滅時効と過払い金の利息は,基本的には別個の争点です。しかし,この2つの争点が関連してくる場合があります。

具体的にいえば,消滅時効の起算点と利息の発生時期との整合性をいかに考えるべきかという問題です。

過払金は,利息制限法の制限超過利息を元本に充当していった結果,計算上元本が完済となった後も,さらに返済を続けていた場合に発生します。つまり,個々の返済の都度発生するということです。

このように,個別の支払いごとに過払金が発生するのであれば,この個別の支払いによって過払い金が発生するごとに,それに対する利息も発生し,また,その個別の支払いの時から消滅時効期間が進行する(個別の支払い時を起算点とする)ということになりそうです。

しかし,前記のとおり,最一小判平成21年1月22日は,過払金の消滅時効の起算点である「権利を行使することができる時」について,一連の取引の終了時と解しています。

これに対して,貸金業者側から,消滅時効の起算点を取引終了時とするならば,利息の発生時期も,個別の支払い時ごとではなく,取引の終了時から利息が発生するというようにしなければ整合性がとれないはずであるというような反論がなされていました。

そこで,最高裁判所は,この反論に答える判断を下しました。それが,最二小判平成21年9月14日です。

この判決は,過払い金充当合意がある取引については取引の終了時が消滅時効の起算点となることを前提として,そのような過払い金充当合意が認められる一連の取引であっても,利息については,個々の過払い金発生時(個別の支払い時)から発生するとしました。

つまり,消滅時効の起算点については「取引終了時」であるが,利息の発生時期については「個々の取引時」であるとし,そして,そのように考えても整合性はとれるという判断をしたのです。

消費者側からすれば,過払い金返還請求権の消滅時効の起算点は,取引終了時と解した方が有利ですし,利息については,個別の支払い時ごとに発生すると解した方が有利です。

その点からみれば,最高裁は,過払金返還請求権の消滅時効と利息について,消費者側に有利な判断をしてくれたといえるでしょう。

>> 最二小判平成21年9月14日

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